コラム

コレクトアイシス  ユーザー事例 株式会社ウエマツ様

GTB製 検査装置【CorrectEye SIS】導入 

新たな検査体制を構築

品質管理システムとして運用開始

オンライン検査装置による運用を開始

戸田工場は、片面両面兼用機1台、両面印刷機8台、片面印刷機8台の合計18台124胴のオフセット枚葉印刷機が稼働している同社の生産拠点。18台の印刷機による高い生産性だけでなく、環境配慮にも積極的に取り組んでおり、第12回印刷環境優良工場表彰(主催=日本印刷産業連合会)では、最優秀賞である経済産業大臣賞を受賞している。

その同社では、顧客からの品質要求に対応するために約7年前より検査装置に関する研究を行ってきた。

「当社の予備紙率は、約5%程度、仮にインライン検査装置を導入し、検査精度を上げて稼働させた場合に8〜9%の不良を検知してしまう可能性がある」(福田社長)

検査精度を高めると検知率も比例して上がっていく。逆に検査精度を低く設定すると不良を検知できなくなるなど、運用面での課題が判明した。

 

検証の結果、同社が1,000枚ごとに実施している抜き取り検査を強化することで、全体的な検査レベルを向上させる方法を選択した。

そこで、ジーティービー製のカメラ入力式検査システム「コレクトアイ」を導入した。

「コレクトアイ」が1枚の検査に要する時間は、約1分半。同社のように18台の印刷機が稼働し、加えて1,000枚ごとの抜き取り検査の実施となると、当然ながら1台の検査装置では難しい。そのためすべての受注物件で1,000枚ごとの抜き取り検査を行うのではなく、より品質要求レベルが高い印刷物やロット数の大きなものを中心に検査を実施。同時により効率的な検査体制の構築を目的にジーティービーに要望をあげ、「品質管理サーバー」の完成に貢献した。そして2017年春、より高精度かつより高速な検査装置「コレクトアイ SIS」の導入に至った。

圧倒的な検査スピードを評価

「コレクトアイ SIS」は、新たに開発された非接触スキャナタイプの検査装置。インライン検査装置では、検出不可能なレベルのピンホールや欠けなどの不良も瞬時に検出し、さらにデジタルデータとの比較検査も高精度で行うことができる。スキャン時間は、菊全サイズで約13秒、スキャン開始から検査終了までの時間は約45秒という高速検査を可能とする。検査解像度は、300dpiと600dpiから選択でき、ニーズに合わせて入力精度の変更も可能。入力サイズは、約四六全判(1,091mm x 788mm)。

そして2017年3月末、同社は国内第1号機となる「コレクトアイ SIS」を一気に2台導入(2019年3月より2台増設。計4台体制)。これにより、同社のオフライン検査装置は、3台の体制となった。また、福田社長は、インライン検査装置の機能も高く評価しており、現在、戸田工場に設置されている4台の印刷機にはインライン検査装置が搭載されている。

品質管理システムを構築して情報を一元管理

今回の「コレクトアイ SIS」の導入は、単なる検査装置の増設による検査時間の短縮といった目的ではなく、社内全体で情報を共有できる品質管理システムの確立が本当の狙いだ。

同社では「コレクトアイ」のオプション機能である品質管理サーバーの導入に合わせ検索エンジン部を増設。この機能を活用してユニバーサルワークフロー「EQUIOS」からの検査データとコレクトアイ+品質管理サーバーオプションを連携させた運用を開始している。「EQUIOS」で書き出されたファイル名に付けられた受注番号、折り番号、表裏​などの情報は、品質管理サーバーで登録され「コレクトアイ SIS」と連動することで印刷前の刷版データと実際の印刷物の高精度な比較検証が可能となる。

​さらに同社のMISとコレクトアイ +  品質管理サーバーオプションは、Webベースのシステムとして稼働しており、入力された受注情報は、品質管理サーバーを介して管理され、全社員がWebブラウザから情報を確認することが可能となっている。

「ゼロ枚目の不良」発見に効果を発揮

福田社長は、将来的な構想として、インライン検査装置搭載機で印刷したものを「コレクトアイ SIS」でチェックするダブル検査を視野に入れているという。

同社が導入しているインライン検査装置は、刷り出し後にオペレーターが確認したOKシートを基準とする検査、つまり紙と紙による照合である。

だが、仮に版にゴミの付着やキズがあるにも関わらず、それに気付かず印刷し、OK​シートとしてデータを読み込んでしまうと検査装置は、ゴミやキズも不良として認識することはない。結果として、すべてが不良となってしまう。福田社長は、これを「ゼロ枚目の不良」と呼んでる。

​「コレクトアイ SISは、刷版データと印刷物を比較しているので、この『ゼロ枚目の不良』を発見することができる。つまり、インラインとオフラインの検査装置によるダブルチェックが実現できれば、より高精度な検査が可能となる。そして最終的には、全アイテムで全量検査ができる体制を構築していきたい」(福田社長)

品質管理システム構成図

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