コラム

コレクトアイシス ユーザー事例 ヨツハシ株式会社様

ヨツハシ

【CorrectEye SIS】導入で

     刷出し検査のストレス解消

四橋 社長

 ヨツハシ(株)(本社/岐阜市黒野南1-90、四橋英児社長)は平成30年5月、オフセット印刷における「刷出し検査」のミス防止と検査時間の短縮、オペレーターのストレス解消などを目的に、非接触スキャナー入力印刷物検査機「コレクトアイ シス」((株)ジーティービー製)を導入した。四橋社長は「当社はラベルなど多面付けの印刷物が多く、刷出し検査に大変な労力がかかっていた。いくら印刷機に検査装置が付いていても、最初のOKシートが間違っていたら意味がないことから刷出し検査が可能な検査機を求めていた」と導入経緯について説明。現在は印刷スタート時だけでなく、何らかの要因で印刷を一時停止した場合の再スタート時にも活用している。将来的には刷後検査、最終成果物の検査など、コレクトアイ シスの導入効果を最大限に高めていく考えだ。

​「色」への集中が可能に

 同社は大正15年創業の歴史ある印刷会社。現在は全国の醸造メーカーなどを主要取引先に、ラベルやパッケージ、カタログ、パンフレットなど様々な印刷物を取り扱う総合印刷会社として信頼を築いている。

 そんな同社が検査システムの導入による品質管理に力を入れ始めたのは、平成28年に社内のすべての印刷機をUV印刷機に切り替えてからだという。これについて四橋社長は「これまでスプレーパウダーに起因する事故が多かったので、まずはすべての印刷機をUV化することから始めた。それからでないと、検査機を入れる意味がない。検査機がスプレーパウダーに反応していたら意味がないからである」と説明する。

 当初はオフセット印刷機にインライン検査装置を取り付けることから始めたが、同社では多い時には1日に1台で40以上のジョブをこなす場合もあり、さらにラベルなどを全紙に多面付けした印刷物も少なくなく、法定表示やブランドロゴなど気を使う部分が多いため、刷出し検査に大変な労力がかかっていたという。これについて印刷部・印刷課の横山博之係長は「2~3人がかりでチェックしても3分以上の時間がかかっていた。隅々まで丁寧に確認していたら30分以上かかる場合もある。それでも目視検査であるため、確実とはいえなかった」と説明しており、その作業負荷によるストレスは相当なものがあったようだ。実際にオペレーターがインライン検査機にOKシートとして登録したものに既に欠陥があったこともあり、ミスのない刷出し検査は同社の課題になっていたという。

 そんな中、同社と「コレクトアイ シス」との出会いとなったのが2018年の新春に開催された機材展であったという。その時について四橋社長は「メディアテクノロジージャパンのブースに展示してあるのを見て、これは当社にとって絶対に必要なシステムであると一瞬で感じた」と力説。(株)メディアテクノロジージャパンが取り扱う検査システムという信頼感もあり、すぐに導入を決定したという。同年の5月に設置され、UV印刷機だけでなく、オフ輪の刷出しチェックにも威力を発揮している。

 コレクトアイ シスのスキャニング時間は約13秒。スキャン開始から検査終了まで約45秒で完了するため、検査時間の短縮はもちろん、刷出し検査のストレスから解放されるとともに、従来のようにOKシートが間違っていたというような心配もなくなった。

 横山係長は「これまで神経を使っていた刷出し検査の労力がなくなったため、その分、『色』に集中することができるようになった」と話しており、コレクトアイ シスの導入は印刷スタート後の工程にも良い効果をもたらしているようだ。

 また、四橋社長は「これまでは目視検査のミスによるクレームが発生しても『気を付けます』としか言いようがなかったが、コレクトアイ シスの導入により、万が一のクレームが発生した場合も検査時のデータをさかのぼって原因を究明し、しっかりとした報告書を書くことができるようになる」と説明しており、コレクトアイ シスの導入は刷出し検査のほかにも様々な副産物を生んでいるようだ。

コレクトアイ シスの前で横山係長

印刷一時停止後の再スタート時にも活用

 刷出し検査でOKシートとなり、無事に印刷がスタートしても、様々な要因で印刷を一時停止することは珍しくない。そして、再スタートしたときにトラブルは起こりやすいと四橋社長は過去の経験から指摘する。

 「刷出し検査には気を付けていても、何らかの理由で印刷がストップし、再スタートさせるときは何故かチェックが甘くなるという傾向は当社だけでなく、印刷会社全体に言えることかも知れない。私に言わせれば、いったん印刷がストップしたら、最初から印刷をスタートするのと同じである」(四橋社長)

 そこで同社では、コレクトアイ シスの活用に慣れてきた2018年の秋ごろから、印刷が再スタートする場合には改めてコレクトアイシスで刷出し検査を行うようにしているという。四橋社長は「これはコレクトアイ シスの検査スピードが早いからこそ実現できることである。これにより印刷の再スタートも安心して行えるようになった」と説明しており、これにより再スタート後にトラブルが発生することもなくなり、品質管理レベルが格段に向上したことに自信を示す。

 さらに四橋社長は「コレクトアイ シスの活用方法はまだまだあると感じているので、それを見つけていきたい。将来的には刷後検査はもちろん、最終成果物である箔押し後のラベルも検査できるようになりたい」とコレクトアイ シスへの期待は大きい。

 今後の事業展開について四橋社長は「検査体制のさらなる充実によるミス・ロスの削減」を掲げる。「印刷機の生産性はすでに十分であり、これを今さら高める必要はない。ムダな紙を出さないためにも、今後は検査に力を入れていきたい」としており、コレクトアイ シスをはじめとした検査システムを活かす方法を自社でも模索しながら、自社の品質管理体制を高めていく考えだ。

 「フィットネスクラブに入会したから痩せるわけではなく、ボクシングジムに入会したから強くなるわけではない。痩せるためには運動し、強くなるには練習しなければならない。それと同じで検査機を入れたからもう安心というわけではない。その導入効果を最大限に高めるための努力を今後も続けていきたい」(四橋社長)

四橋社長は印刷業界にあっては平成30年まで5期10年にわたり岐阜県印刷工業組合の理事長を歴任。また、岐阜県ボクシング連盟の会長も務め、一連のボクシング騒動ではニュースでコメントも発表するなど世間の話題を集めた。創業100年という次なるステージに向けて邁進する同社の今後の取り組みに注目したい。

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