1BitTiffとBit-Throughとは?
PDFが標準と言われますが…
弊社は2000年のドルッパで発表して以来1BitTiffフォーマットを採用しワークフローを構築して参りました。
当時業界では、画像や文章のレイアウトを記述した言語で構成されたファイルフォーマットであるPostScript(ポストスクリプト)が一般的に使用されていました。業界が予想したCTPワークフローは、その後PostScriptの後継フォーマットであるPDF(ポータブルドキュメントフォーマット)が標準フォーマットとなり、それを提唱するADOBE社はドキュメントビューワ「アクロバットリーダー」を無償配布しました。RIPメーカーもそれに合わせてそれぞれのワークフローを提供しました。
10年前のPDFで同じ印刷結果が得られますか?
当時日本国内では、1BitTiffフォーマットはPDFワークフローが安定するまでの一過性の物であるとされていました。それから約10年が過ぎようとしている今、当時印刷したPDFファイルを現在の設備で読み込み、果して同じ印刷物を作成できるでしょうか?
10年前と同じ設備を今も使い続けていれば可能かもしれません。が、新しい設備やバージョンアップされたソフトでは、同じものを出力することは限りなく難しいのではないかと思います。しかし1BitTiffフォーマットは当時から今まで何ら変化しておりません。
悩みを解決する1BitTiffワークフローという考え
この1BitTiffフォーマットは非常に強固で安全なシステムを構築でき、時間軸への堅牢性だけでなくメーカーや設備をまたいでもその内容に関しては保障され、更に修正や変更の要求にもワークフローの頭に戻ることなく運用することが可能となります。
更に1BitTiffフォーマットは設備投資に関しても非常に有利に働きます。つまりDTPサイドの設備やフォーマットバージョンが変化したとしても、製版や刷版へのデータに1BitTiffを用いれば、後工程に余分な投資をかけずに済むのです。さらに言えば、記述言語(PDFやPS)に対する解釈の差異による印刷事故も軽減できるのです。